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そもそもラノベとは?意味・誕生した理由・目的

ラノベとは? ラノベ入門
みんな「ラノベ」って気軽に呼んでるけど、具体的に「ラノベ」とはなんなの?

本をまったく読まない人からするとまずは、
「ラノベとはな~に?」
といった感想を抱くのではないでしょうか。

『ラノベ』は正式な用語ではなく、あくまで略語です。
パーソナルコンピューターを「パソコンやPC」と呼んでいるように、『ライトノベル』をもっと言いやすいよう、簡単に書けるように短くしています。
6文字が半分の3文字になっただけですが、ファンの間では『マンガ』と同じくらい馴染みがあります。

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ライトノベルとは英語?日本語に訳すとどうなる?

ライトは軽い、ノベルは小説
ライトとノベル、それぞれの意味

日本語しかわからない日本人の感覚として、英語からきたカタカナであるのはなんとなく予想がつくところでしょう。

では、まず「ノベル」の意味についてですが、恥ずかしながら、私はまったくわかりませんでした。
「ノベル、ノベ、ノ・・・」
何度復唱してもピンときません。
そこで調べると、「ノベル」は英語の「novel」で、「小説」という意味であることが判明しました。

中学や高校の英語の授業で「novel」は、はたして出てきたのでしょうか。
数十年前ということもあり、覚えていません。
「小説」という単語はもちろん当時から知っていましたが、家族や友達との会話で「ノベル」という単語を耳にした記憶がありません。
たとえば買いたい推理小説があったとき、本屋の店員に向かって
「これこれこういう、推理ノベルはおいてありませんか?」
などと聞く人はいないでしょう。

そしてもう一つの「ライト」。
こっちは英語が苦手な私でもある程度の予想がつきました。
「光」の「light」、「右」の「right」、「書く」の「write」の3択です。
この中で最も「小説」という言葉にフィットするのは「書く」ですが、はたしてこれをつける意味があるのか?
短い言葉をわざわざ長くするのは、そこに何かしら強調したいことがあるからです。
「右」という言葉となると、「右派」「保守」といった政治的思想を連想してしまいますが、それにしては実際販売されているラノベは異世界とかファンタジーとかどこか非現実的なものが多くなります。
正解は残りの「light」となるわけですが、こちらは名詞の「光」の他に、形容詞として「明るい」「淡い」「軽い」といった意味があります。

ライトノベルが誕生した理由とは?

ライトユーザーに似ているライトノベル
ライトノベルのライトは大人と子供の中間

「い」を抜くと軽自動車ならぬ「軽小説」ですが、別にこれは普通の小説よりも書籍の重量が軽い、ページ数が少ないといいたいわけではありません。
どちらかといえば「ライトユーザー」の使い方に近いです。
これは、ゲームやPC、携帯等の利用者の中でも取り分け利用時間の短い人もしくは初心者、素人を指すときに使用します。
「軽薄」「口が軽い」「尻が軽い」「言葉が軽い」という使い方があるように、「軽い」は人として表現するとき「薄い」「浅い」あるいは「チャラい」「若い」といった意味合いを持ちます。
「軽い」の対義語は「重い」ですが、利用時間が多く経験豊富なヘビーユーザーのように、今のところ「ヘビーノベル」というジャンルは生まれていません。

ようするに、ライトノベルとは「若者向け小説」です。
ここでいう若者は、ティーンエイジャー(10代の少年少女)を指します。
10代というと、だいたい小学高学年から大学2年生までです。
一般的に日本社会は、「漫画やアニメは子供」「小説やドラマは大人」が楽しむものといった空気があります。
ティーンエイジャーは、その子供と大人の中間。
それが関係しているのか、「ライトノベル」の書籍には小説のほかに漫画調あるいはアニメ調のイラストが表に中に裏についています。
また、年齢層を表す以外の特徴としては、「コミック化」「アニメ化」向きがあげられます。

若者向け小説を『ラノベ』と呼ぶメリット

ラノベと呼ぶ4つのメリット
若者向け小説を「ラノベ」と呼ぶメリットの一例

「ライトノベル」の名付け親、起源はハッキリとはわかっていません。
1970年頃から現在の「ラノベ」に酷似する「漫画と小説を融合した作品」が少しずつ出回るようになり、書店等でこの言葉が本格的に使われ出したのは21世紀に入ってからといわれています。

2000年というと、それこそインターネットが誰の目にも止まるようになった年代です。
オンラインで他のファンと話をするとき、「若者向け小説」というネーミングではどこか普通すぎて硬すぎて使いづらいものがあります。
「ラノベ」のほうが言いやすく、「カッコイイ」とまではいかないものの近代的で柔らかくしっくりきます。

子供の「読書離れ」「活字離れ」が進んでいると言われ数十年たちますが、「ラノベ」の2020年の市場規模は紙と電子を合わせて400億円くらいにものぼります。
この金額は、コミックを除いた書籍全体の売上の10分の1です。

漫画好きの若い世代の人たちにここまで愛されるようになったのは、漫画に近いストーリー性と絵があることに付け加えて、「若者向け」だと強くアピールできる「ライトノベル」という枠組みを小説の一分野に作ったのが大きいのではないでしょうか。

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