ラノベと小説と文学と漫画の共通点や違いは何なの?

本の種類から見るラノベの位置 ラノベ入門
ラノベは、文学の日本文学の小説の一つ

本屋さんによっては、何千冊もの本が並んでいる部屋の一角にラノベ(ライトノベル)専用のコーナーを設けていることがあります。
そこを見れば、初心者でもラノベとはどんな本なのかだいたいわかります。
ラノベの表紙はタイトルと一緒にキャラクター(登場人物)のイラストが描かれているので、一見、漫画(コミック)に見えないこともありません。

ラノベと漫画の共通の目的は、ある情報を読者に提供することです。
テレビは目と耳。食事は聴覚以外の味覚、嗅覚、視覚、触覚。本の場合は、目のみで情報を頭の中に入れます。
その情報の伝え方に、ラノベと漫画の違いがあります。
主に、言語で情報を表現するのがラノベで、絵で情報を表現するのが漫画です。

図書館等で活用されている日本十進分類法によると、ラノベのような小説は日記やエッセイと同じ文学です。
一方、漫画は芸術の彫刻や写真と同類の絵画に該当します。
これを聞くと「じゃあ漫画家は芸術家なの?」という疑問が湧いてきますが、あくまで本の分類上での話なので。
芸術関係の本を書いた人が芸術家とは、必ずしも限りません。

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そもそも文学、小説とはどういう本を指すの?

文学と彫刻と絵画と演劇と音楽の表現方法
文学と彫刻と絵画と演劇と音楽の表現方法

感情や思想を言語で表現することを、一般的に文学と呼んでいます。
言語ではなく絵で表現すると絵画になり、形ある物体で表現したものは彫刻。あるいは音で表現すると音楽で、人の動きで表現すると演劇になります。
ようするに、表現の仕方が違うだけで文学は芸術の一つと言えなくもありません。
また、語尾に「学」という文字が使われていることから、自然科学や社会科学と同じ学問という見方もできます。

日本文学と他国の文学との違いは言語だけです。日本語で書いたものであれば日本文学となり英語で書いたものであれば英文学となるだけで、エッセイや日記などそれぞれの内容の意味は同じとなります。

「小説とは?」と考えるとき、まず漢字に注目します。
「小さな説明?」というと、評論みたいなものと思ってしまいますが。
私が持っている昭和の辞書には、「取るに足らない議論。俗世間の出来事などの面白い話。作者が想像し、また事実を脚色した文学」と記載されています。
「小説があるのなら大説もある?」と思い調べてみましたが、載っていませんでした。
昔は「重要な議論」のことを大説といっていたのが、いつしか使われなくなり消えてしまったのかもしれません。

小説はストーリーのある文学
ドラマの台本や脚本も小説に近い

現代の一般論として、ストーリー性(物語)がある文章を小説といいます。
物語の真偽は関係ありません。フィクションでもノンフィクションでも、登場人物のセリフ等を入れながらある出来事の物語が成立していれば小説となります。
では、小学校等で書く作文はどうなのか?
遊園地で遊んだ話、おばあちゃんに会いに行った話。
これもストーリー性があります。
ただ、これが原稿用紙(400文字)で2、3枚程度の文章量だったら・・・
ということです。

おおまかに、原稿用紙1、2枚は掌編小説(しょうへんしょうせつ)、3~80枚は短編小説、81~300枚は中編小説、301枚以上は長編小説といわれています。
この理屈からすると、たとえ日記のようなつもりで書いた作文でも、小説と呼ぶのはそれほど不自然なことではありません。

純文学と大衆小説とラノベの違いとは?

純文学と大衆文学とラノベの違い
文学>日本文学>小説>大衆小説>ラノベ

国語の授業や教科書で使われる文学といえば純文学です。
娯楽性よりも芸術性を重視した作品で、ノーベル文学賞の多くはその中から選出されています。
それに対して、娯楽性に力を入れているのが大衆小説(大衆文学)です。
この定義が正しいとすると、ラノベは大衆小説の一種となります。
小説の分類方法に関しては、ラノベ以外の小説を一般小説と呼ぶこともあり、かなりあいまいです。

ラノベの基本的な特徴は
・アニメ調のイラストがついている
・主人公が少年あるいは少女
・読者層のメインが10代
の三点です。

イラストでは物語の登場人物を描くケースが多くなっています。
その人物の中でも美少女が目立ちます。
この辺りから10代でも特に男性をターゲットにしていることがよくわかります。
では、女性向けのラノベはないのかというとそんなことはありません。
あるショッピングサイトでは、わざわざ男性向けと女性向けで分けて販売を行っています。

ラノベとマンガの共通点や違いとは?

ラノベと漫画の共通点と違い
文字と絵の量の比率は、ラノベが99:1に対して、漫画は30:70くらい?

漫画(マンガ)は英語で「comic(コミック)」。
元々は、おかしな、とりとめのない、適当な絵のことを指していたようですが、いつしかセリフ付きでストーリー性のある連続した静止画に変わっていったようです。

日本十進分類法で、ラノベと漫画は別のジャンルと定義されておりますが、絵の有無だけで、読者に伝えている情報の中身にそれほど大きな違いはありません。
どちらもなんらかのストーリーがある本ということで、何かを知ったり学んだりするものではなく、遊園地やゲームと同じく娯楽を目的としています。
ラノベは比較的バトルを題材としたものの人気が高く、どちらかといえば少女漫画よりも少年漫画に近い傾向があります。

漫画はプロでも制作に時間がかかりますが、読むのは一瞬です。
ラノベは素人でも比較的簡単に書けますが、読む人の読解力が問われます。

売上を見れば一目瞭然で、基本的に、ラノベよりも漫画のほうが数十倍人気です。
そのため、漫画がラノベ化されるケースはまれなのに対し、ラノベが漫画化されるケースは少なくありません。

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