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ラノベの漫画化、アニメ化、映画化などメディアミックスとは?

ラノベのメディアミックス ラノベ入門
売れるラノベは、漫画やアニメなど次々にメディア化される

あるタイトルの小説やアニメ、ゲームなど漫画以外のメディア(媒体)を元に、漫画を作ることを漫画化(マンガ化)あるいはコミック化(コミカライズ)といいます。
仮に原作(一番最初に世に出た作品)が漫画で、これを小説に置き換えると小説化(ノベライズ)になります。
他にアニメ化、映画化、ゲーム化などがあります。
いずれも理屈は同じで、原作コンテンツ(情報の中身)を土台として新たなメディアを作成するのをメディア化と呼んでいます。

メディアの数は多ければ多いほど、出版社やラノベ作家にとって大きなメリットをもたらします。
なぜなら、小説を読んだ人が漫画に手を出し、漫画を見た人が今度はアニメに挑戦といった具合で、次々にお金を使ってくれる可能性が出てくるからです。

こういう風に一つの作品で次々にメディアを誕生させる仕組みを、メディアミックスといいます。

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ラノベを漫画にするときの条件

ラノベのコミカライズ
小説の中の登場人物や背景などを絵で具現化したのが漫画

・小説家の了解
・描いてくれる漫画家の確保
・シリーズ化
・3000部以上?の売上

ここでいうラノベですが、“原作”がイラスト付き若者向け小説の作品に限られます。
ネットショッピング等のジャンルで見ると、原作が少年漫画の小説もラノベに含まれていることがありますが、すでに漫画はできているので、とりあえずここでは除外しておきます。

それを踏まえて。
まず、ラノベは出版社、小説家、イラストレーターの3者がそろっていなければ作品が完了しません。
その中でも特に重要なのが小説家で、その小説家が「漫画にはしない」といえば、漫画化の話はお流れとなります。
また、漫画も描ける小説家というのもいることはいるようですが、非常にまれです。

ラノベを漫画化するときには、一般的に漫画を描ける漫画家に依頼することになります。
それも、2次創作物でも構わないという漫画家です。
基本的に、原作をベースとして作ったメディアは、たとえオリジナルストーリーであっても2次作品扱いとなります。漫画家に対する読者の評価がどれだけ高くても、売上の一部は小説家に支払わなければなりません。

ラノベは、初巻で終わりの単発(読み切り)ではなくシリーズ化(連続)を前提として製作されています。
ただそれも、2巻以降も引き続きだせるのかどうかは初巻の売上次第です。

初動(発売日から1週間以内)で3000部も売れれば、まずまずといったところでしょう。
このくらいの数字だと、同日発売のラノベ売上ランキングで20位以内に入れます。
そして、この売上が2巻以降も横ばいもしくは右肩上がりで漫画化の可能性がみえてきます。

ラノベをアニメにするときの条件

ラノベのアニメ化
漫画に色と動きと音声を加えたのがアニメ化

・小説家の了解
・アニメを制作してくれる会社
・小説のストックが3冊以上
・小説の単巻の売上1万部以上あるいは漫画の売上2万部以上

ラノベのメディア化の流れは、最初に漫画で、次にアニメ、最後に映画。
キーホルダー、フィギュアなどのグッズやゲームはその間に挟まれる感じです。

漫画の場合、雑誌で連載した後、ある程度の話のストックが溜まったら単行本として発売されます。
漫画の1話が始まるまでの期間は、最も早くてラノベの初巻の発売日から1年以内です。
ラノベの漫画が掲載されている雑誌の多くは月刊誌で、単行本の発売ペースは多くて1年2冊となります。

ラノベのテレビアニメは、小説を参考にして制作するケースと、漫画を参考にして制作するケースの二通りがあります。
ですから、必ずしも漫画のストックが溜まるのを待つ必要はありません。
アニメ1クール(12話)に必要な小説のストックは、文庫400ページクラスで3冊くらいです。
ラノベの発売ペースは漫画よりも早く、年に4冊出すケースも少なくありません。
その気になれば、初巻の発売日から1年以内のアニメ放送も不可能ではなさそうですが、実際には2年以上かかっていそうです。
小説が3000程度しか売れなくても、漫画で2万以上売れていれば、アニメ化の見込みは十分あります。

また、アニメ2期、3期などの続編の条件は、円盤(ブルーレイやDVD)の売上枚数次第です。
最低でも、4桁は必要なところでしょう。

ラノベの映画化、実写化などはどんな感じ?

ラノベの映画化と実写化
ラノベの動画を大きな画面で堪能できるのが映画。ラノベの登場人物を人間が演じるのが実写化。

アニメはテレビで放送されるケースと、映画館で放送されるケースの二通りがあります。
ラノベのテレビアニメの本数は、年に30本前後です。
一方、劇場版アニメは最も多い年で10本。1本しか放映されない年も普通にあり、それほど多くはありません。

あまり聞きなれないかもしれませんが、実写化されたラノベも一応あります。
実写化とは、現実世界の背景や人物を使って作品を作ることです。実写には映画、ドラマ、舞台、ミュージカルなどいくつか種類があります。
テレビドラマは多くて年に2本
映画も似たようなものですが、総数としては映画のほうが多いです。
ミュージカルはトータルでも一桁。
舞台は映画と同じくらい実写化されているようですが、いずれの作品も知名度が低く、また、だれでも見られる媒体ではありません。

他には、OVA(オーブイエー)と呼ばれるものがあります。
この言葉は、オリジナル・ビデオ・アニメーションの略称です。
テレビアニメや劇場版アニメと同じ、アニメに分類されます。
テレビアニメはテレビ、劇場版アニメは映画館で見るのを基本としていますが、OVAはBDやDVDなどの記録媒体で視聴します。
テレビアニメや劇場版アニメも最終的には記録媒体で販売しますので、この二つとそれほど大きな違いはありません。

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